古き創元推理文庫の表紙の魅力
1960年代から1980年代前後に刊行された創元推理文庫の表紙は奇抜なデザインのものが多く、いかんともしがたい魅力がある。
その奇妙さゆえに、見かけたらとりあえず手に取って見入ってしまうほどである。
ここでは私が個人的に集めたものを紹介していく。
あの奇妙な感覚が全国共通であるということを、私は信じて疑わない。
デザイン:日下弘・金子博子
推理もの=鍵が印象的な創元推理独特のデザイン。
左右対称なデザインも何がとは言わないがいい感じ。
インパクト大なフォントも特徴の一つ。だが読みにくい。
デザイン:日下弘
やたら豪華な椅子と、滴る血(のようなもの)が気味悪くて良い。
タイトルのフォントもデザインも一部なのだろう。
デザイン:日下弘・金子博子
迷路に柱時計にトランプという、道具仕立て満載のデザイン。
スペードの時計だけ時刻が異なるのは意味があるのか。
デザイン:広橋桂子
かなり好きなデザイン。
目に優しくない色彩が心を不安にさせる。
夜にこれを思い出すと気味が悪い。
デザイン:日下弘
タイトルにABCを使っているからデザインには使わなくてもいいか、という制作者の心境だろうか。
簡単なようで難しいデザインに思う。
帽子をかぶった横向きの紳士が右下のマスに収まっているが、&と同じでただのマス稼ぎの可能性がありうる。
デザイン:日下弘
湖面か鏡に反射する奇抜な館だろうか。
記号のようで結構気に入っている。
デザイン:日下弘
左右対称の家と4時5時6時しかない時計のデザイン。
制作者の好みがうかがえるが、なぜ煙突は対称ではないのか。
デザイン:松田正久
もはや印刷ミスにしか見えない構図。
とにかく13にこだわっているが、判別できる13の数は12個なのは何か意図があるのか。
デザイン:日下弘
ベストオブデザイン。
とにかく良い。なぜかはわからないし理由もないが、それでも良い。
デザイン:アート・コーナー
どこに座ってんだ。
足の耐久度低そう。