古き創元推理文庫の表紙の魅力

1960年代から1980年代前後に発刊された創元推理文庫の表紙は奇抜なデザインのものが多く、あのアートティスティックなイラストに魅力を感じる人も多い(?)らしい。
私もその一人で、思わず見入ってしまう奇抜なデザインとか、本の内容とそれほどリンクしないところとか非常に興味深く、本の中身に興味があるかどうかにかかわらず、とりあえず手に取ってしまうこともしばしば。
(個人的に一番好きなのは「クリスチィ短編全集」)

ここでは私が個人的に集めたものを紹介していく。
あの不思議さは全国共通のものであるということを、私は信じて疑うことはないだろう。

ミニミステリ傑作選
ミニミステリ傑作選

デザイン:日下弘・金子博子

推理もの=鍵が印象的な創元推理独特のデザイン。
左右対称なデザインも何がとは言わないがいい感じ。
インパクト大なフォントも特徴の一つ。だが読みにくい。

吸血鬼カーミラ(シェリダン・レ・ファニュ)
吸血鬼カーミラ

デザイン:日下弘

やたら豪華な椅子と、滴る血(のようなもの)が気味悪くて良い。
タイトルのフォントもデザインも一部なのだろう。

赤い数珠(モーリス・ルブラン)
赤い数珠

デザイン:日下弘・金子博子

迷路に柱時計にトランプという、道具仕立て満載のデザイン。
スペードの時計だけ時刻が異なるのは意味があるのか。

赤い館の秘密(A・A・ミルン)
赤い館の秘密

デザイン:広橋桂子

かなり好きなデザイン。
目に優しくない色彩が心を不安にさせる。
夜にこれを思い出すと気味が悪い。

ABC殺人事件(アガサ・クリスティ)
ABC殺人事件

デザイン:日下弘

タイトルにABCを使っているからデザインには使わなくてもいいか、という制作者の心境だろうか。
簡単なようで難しいデザインに思う。
帽子をかぶった横向きの紳士が右下のマスに収まっているが、&と同じでただのマス稼ぎの可能性がありうる。

秘密組織(アガサ・クリスティ)
秘密組織

デザイン:日下弘

湖面か鏡に反射する奇抜な館だろうか。
記号のようで結構気に入っている。

シタフォードの謎(アガサ・クリスティ)
シタフォードの謎

デザイン:日下弘

左右対称の家と4時5時6時しかない時計のデザイン。
制作者の好みがうかがえるが、なぜ煙突は対象ではないのか。

ミス・マープルと13の謎(アガサ・クリスティ)
ミス・マープルと13の謎

デザイン:松田正久

もはや印刷ミスにしか見えない構図。
とにかく13にこだわっているが、判別できる13の数は12個なのは何か意図があるのか。

クリスチィ短篇全集(アガサ・クリスティ)
クリスチィ短篇全集4
クリスチィ短篇全集2

デザイン:日下弘

ベストオブデザイン。
とにかく好き。なぜかはわからないし理由もないが、それでも好き。

ポワロの事件簿1(アガサ・クリスティ)
ポワロの事件簿1

デザイン:アート・コーナー

どこに座ってんだ。
足の耐久度低そう。